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Snuper.すぬぽ。2015年11月デビューの6人組。
ここがそろそろ、なんとか。。。なんとか、どっかーんと売れてくれないかなっ! 
と去年暮から祈るような気持ちで見守っています。

とはいえ、このグループのことメンバーのこと、そんなによく知らないのです。なんじゃそら。
この子たちがかわいいとか大好き、とかそういう話ではなくて(いや好きですけど)、それはそれとして、それとは別に、まず私のどストライク神こと、SWEETUNEの全面プロデユースを受けているから、です!
SWEETUNEさんとこが手掛けたグループに、いま、再びどっかーーんと売れて欲しい! 
そういう時代になってほしい、そういう世の中であってほしい。とまあ、そういうことなんです。

SWEETUNEは、ハン・ジェホ氏とキム・スンス氏が08年に立ち上げた音楽制作チーム。
もともとは会社名だった為、長い期間、作曲者クレジットも個人名義で、一般大衆が目にする名前ではなかったのですが(2015年くらいからSWEETUNE名義でクレジット出すようになりました)、いわずとしれたKARA,Infiniteなどに大ヒットナンバーをたくさんもたらし、ビッグネームにのしあげた人たちのことです! 彼らがいなければ、KARAとピニの大化けはなかった、とさえいわれてる方たちです!
もともとは、SMのA&RにピックされてSMお抱え作曲家だったので、昔から、SMの諸グループやソロに曲を提供することが多いし、単発の仕事をいれると、他にも幅広いグループに曲を書いています(日本のアイドルグループにも)。

私はですね、彼らが作る曲の傾向が、すごく好みなのです。ドンピシャです。
延々聞いていても飽きないくらい好きです。なんかもうDNAレベルで好きです。
しかし、更に気に入っているのは、彼らの場合、ただ曲を書くだけでなく(そういう仕事もあるでしょうが)、そのグループの全面的プロデユースをまるっと請け負うのが得意、というところです。

そう書くと、お察しのいい方におわかりでしょうが、そういう人たちとの仕事、よく言えば「全面プロデユース」ですが、悪く言おうと思えばいっくらでも悪くいえるんですよね。曲や詩にこだわるのはいいけれど、「もうそんなのどっちてもいいよっ」的な細かい音や言葉一個一個までこだわってて面倒臭いし、衣装から振付からMV演出から、なんでもかんでも「口を出さなくては気が済まない」というふうに捉えてみると確かに大変そうです。あ、ごめんなさい、これ全部想像で一般論をいってますから違ってたらごめんなさい。でも、日本でもそうだけど、こういうタイプの仕事人というのは、うまくいってる時、つまり、そのイメージが当たってて爆発的に売れてる時はいいけれど、ちょっとそれを外した時とか、売れ行きがよくなかった時とか、あるいは、何作も何年も続けすぎてマンネリしちゃった時とか、グループ事務所側も「ちょっともう先生とことはしばらく距離を・・・」という気持ちになりがち。
なぜなら、SWEETUNEは、経営者でなくクリエイター。視聴者のマーケティングに長けているわけでも(そもそもしてないと思う)イメチェンの必要性を感じる人たちでもなく、当初の「このグループには絶対こういうイメージが似合う!」という、いわば「ピンときた!」というクリエィティブ勘? だけを頼みに、ずっとそれを全うしようとするタイプだと思うので。イメチェンなしでは、とても長期的に王者でいることは難しいのに。


というわけで、黄金期には、
KARA,Infiniteをはじめ、Rainbow,NineMuses、Boyfriend,SPICA など多くのグループの全面プロデユースを担当、そりゃもうすごい勢いでヒットを飛ばしてたけれど、徐々に皆さん、違う作曲家にオファーしたり、活動しなくなってきたりして、ぐっと減りました。
折も折、14年末には、イ・ジュヒョン、ファン・ヒョン、G-Highの3人さんがSWEETUNEを脱退し、MonoTreeという新しい音楽制作チームを起ち上げちゃって。多分、ハン・ジェホさんとかより5~6歳年下なんじゃないかと思いますが、別に喧嘩別れしたわけじゃなくて、もっと海外からの仕事やスタッフと仕事しやすい会社を作りたかったみたいです。
MonoTreeは作ったけれど、SWEETUNE時代から一緒に仕事してて、仕事ぶりを見てきてるので、そりゃ曲調は似ています。傾向も似ています。なんというか、音の厚さとか、派手なブラスセクションの多用とか、大サビには必ず音引きを長くする特長とか、「キモ」の作り方や、ドラマティック、エモーショナルが大好きとか、イントロにはインパクトあるリフをまずのせがち、とか。ひとことでいうと、やっぱり歌謡曲なんですよね。80年代日本ではやってたような。ちょっと懐かしいJ-POP感。そして特に、バラードでもハイテンポでも、追い立てるような「疾走感」がそっくりです。煽り方のクセが双方すごい。しらんけど。
なので、当然、SWEETUNEが好きな人は、MonoTreeも好きなのです。当然、私も好きです。もう一人のゆうと君がいるON/OFFが遂にデビューしましたが、MonoTree担当らしくって、これまたいい曲ですごく嬉しいです。やっぱり好きですね両方。


でも。
でもしかし。どうやら、MonoTreeさんとこは、全面的にそのグループをプロデユースするということは、してないみたいなのです。(してたらごめんなさい)単純に、よい曲を作り、よいグループに提供し、よい成果を出し、それをよく循環させる、というビジネス発想に特化した会社を目指してるらしいので、「このグループのこの子たちは、かっこいいオッパより、隣のかわいい幼馴染が無理して大人ぷってるイメージの方が、絶対似合うってば!それで行かなきゃ!」みたいなことには、全然興味ないみたいなのです。(あったらごめんなさい)
設立以来、Stellar姐さんをはじめ、EXO(MyAnswer),SJ(Majic)とか、あちこちでいいアルバム曲をたくさん提供しているMonoTreeさんですが、単純に楽曲だけのオファーをうけて提供する姿勢、それはそれで結構なことなのですが、

やっぱり、私は、SWEETUNE全面プロデユースのグループ活動をみて、また興奮してみたいっ!!
という思いが捨てきれません。

そういうわけで、
2014年くらいから、ぐっとその仕事ぷりをお見かけしなくなったSWEETUNEさん(いややってはおられると思います)が、ここんとこ、ずっと請け負ってらっしゃるのが、ROMEO、そして、SNUPER です!!
が、ROMEOがこれまた、発足する当時から、日本のポニーキャニオン(フジサンケイグループ)が一枚かんでて、それなのに、日本デビューはぐっと遅れてごく最近、とよくわからない戦略で、大体ここのグループコンセプト自体が微妙すぎて私の手に負えない(でも悪くないとは思う)ので、
ここは、ひとつ、SNUPER一本で、応援してみたい。 と思ったわけなんです。

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ちなみに、参考までに、SWEETUNE(多分、グループコンセプト決めてるのはハンさん1人じゃないかと思っている)が絶世期に決めてたグループコンセプトを紹介させて下さい。

KARAは、「カリスマ性などない、ちょっとダメっぽい、かわいい女の子」です。秀逸だと思いませんか? ギュリさん本人が日本で売れた際いってたけど、彼女たちは、少女時代とかワンガとかと違って、圧倒的に実力も根性も足りてなくていつもどこかそれを気にしているという話とシンクロしてる、すごく印象深い話です。本人たちのそういう境地を見抜き(実際デビューした時は歌もダンスもすごく下手でプロっぽくない女子たちだったらしい)ハンさんの「思わず頭を撫でたくなるような、もうダメだなーーかわいいなーーこいつ」(私の解釈入ってます)というイメージで売るべき!」というコンセプトは大当たりだったな!!!と7年たった今でもぞくぞくします!
一方、Infiniteの方は、ズバリ「執着」でした。
すごくないですか!? 私は全く韓国語できないのですが、その私にも、彼らの曲が、そして恐ろしいことにその振付からも、その顔からも、総合で「この子達、ものすごい執着~~いつも粘ってる~~」というのが、当時からちゃんと伝わってましたから。狙いどおり。すごい。
そうなんです、KARAもピニも、曲も詞はもちろん、特に衣装と振付が全部一貫してるイメージでいいんです。スタッフは面倒臭いかもしれませんが、やっぱりこちら(てか私)は、最高でした。わかってもらえるか微妙ですけど、KARAもピニも素晴らしい!大好き!といいながら、どこか私は「大爆笑してる」んです! どうしても笑う。最低でもニヤニヤしちゃう、今でもたまに見ると絶対にやにやする。バカにしてるわけじゃないんです。なんていうかな。もう笑うしかないくらい、その創り上げた世界が完璧で、いうなれば、行き過ぎた箱庭感が完璧すぎて「もうここまでやられたら笑っちゃうよ~~もう勘弁してぇ」的なアレです。そこまでやってくれる人ほかにいませんから。そして、多分、私は、手を叩いて爆笑しちゃうSWEETUNEのセンスが、生きていくのに必須なんです(大げさか)。求ム。爆笑ハコニワアイドルグループ。


話戻りまして、SNUPERというグループもまた、SWEETUNE的な全面的なこだわり指南があちこちに表れてる気がします。
今回は、一体、どんなループコンセプトなんでしょう。言葉を教えてほしい。。。私も言葉を言い当てられないけれど、なんか。なにかわかるような気がします! うん、わかるよ!

今時すぬぽは、デビューからずっと「まったく同色同デザインのスーツ」とか「まったく同じ白シャツに黒皮パン」だったり、しかも昔のアイドル然とした古びた衣装が多いんです。新人演歌歌手かってくらいなんですが、それでこそSWEETUNE流。たまりません(新曲は初めて流行にのったワイドパンツ、そして皆別々)。顔も(初見は)特に変わった子がいないし、身長もほぼ180㎝前後で見分けがつかないんです。ついでにいうと、性格的にも行動的にも、極端な人が1人もいない。あまりに普通の人たちなので、そんなに身長が高いこともいわれてもわからないくらいです。
この「なんとも凡庸な感じ」「薬にも毒にもならない平凡性」加えて「ちょっとヘタレ?感なの?」というとこが! とてもいい!
ピニもずっとそうだったじゃないですか。今から思えば、あれだけクセの強いメンバーだらけなのに、当初なぜか凡庸な人たちというイメージだったし(あれ私だけかな)。あれだな、目立つ個性を嫌うんですねハン先生。制服みたいなの大好きだし。逆に、そういう見せ方で舞台あげてくるところに、すごい可能性を感じている私です。
そういえば、ボーカルの声の出し方から、、フォーメーション(必ず全員よく見えるようにしてる)振付(言葉の長さにあわせてフリの長さ短さをあわせる)というのも、ピニの時と何かと似てる。それくらい、ハンさんが(もうハンさん決め打ち!)すぬぽのプロデユースにのりにのってると理解しておきたいところです。
当然、楽曲も粒ぞろい。久々の気合の強さを感じざるをえないんですけど、なぜ、もっとどっかーーんといかないのか。
デビューからよかったけど、去年秋のIt's rainingから始まって、今年はずっといい曲揃い。このたびのStars,なんて、SweetuneのSweetuneらしさが信じられないくらい炸裂してるので、ぜひ、振り付けと共に、みんなに見て頂きたいなあ。絶対いいから。別に、第二のピニにならなくてもいいし、なる必要もないけれど、とにかく、もっともっともっと売れて欲しいんですよね。みんなのために。


あのね。なんか、ですね。余計な思惑でしょうが、
外国曲ばかり買い付けて、それがそこそこヒットしたって、なんかこう面白くないじゃないですか。それでいいですかっちゅう話ですよ。世界的な音楽的流行もあるでしょうし、コストとか時間とかいろいろアイドル事業も大変なんでしょうが、(韓国)国産の作曲家チームのことも、もっともっと盛り上げていきましょうよ。それこそ、K-POPじゃないですか。
って、私がよその国のことをとやかくいう資格はありませんが、でも、私自身は、SWEETUNEやMonoTreeだけじゃなくて、某兄弟とか、某横蹴りとかKnzieオンニまで、いろいろ、韓国人作曲家さんが作る楽曲やそれを歌い踊るアイドルたちが、とても好きです。そういうのに特にK-POPを感じます。
どうなんでしょう。


すぬぽ。もっともっと売れますように。まずはそこからだ。



※現在、SWEETUNEは、作曲家作詞家エンジニアなどが所属し、全員で11人いるということです。



# by temuo | 2017-08-10 16:59 | music | Trackback | Comments(2)



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今夏のドラマは、私にしては少なめでして、4本のみ。(十分ですよね)
えっと、「過保護のカホコ」「黒革の手帳」「セシルのもくろみ」「定年女子」。
本当は、気になってるドラマがたくさんあるのですが、時間ないので、とりあえず、明らかに女性向けの見やすいものだけを。
まあ、夏は暑くてだるいので、綺麗なお着物を見たり、綺麗なモデルファッションを見てるだけでもかるーく目の保養になりますし。


とはいえ、この4本、ただただ「見やすい」だけじゃないみたいでして。
底には、それぞれ結構重く深いしっかりしたテーマが横たわっていて、
たまに、「わ・・か・・る・・」となって、眉間にとんでもないシワが寄ってしまってる瞬間があります。


例えば、「過保護のカホコ」。
両親に甘やかされるだけ甘やかされて育てられたカホコは、天然記念物的な「何もできない何も知らない」大学生で、毎日の洋服選びから送迎、お弁当まですべて母親がやってもらっている女の子。
このカホコが、恋をしたり働いたりする中で、家族とは仕事とは恋とは友人とは生きるとは。。といろんな気づきを得ていくさまを、毎週コメディタッチで描いているんですけど、

ふと気づくと、わたくし、
母親役(黒木瞳)ばかりを見てしまい、気になってしまい、いろいろと考えてしまうのです。
自分自身が、ひとの親であるとか、あと、年代的なこととかもあると思うのですが、
高畑充希さんが過保護にされている状況の、その100倍くらい、黒木瞳さんの娘への過干渉っぷりが、気になってしまいます。

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世間では一般的に、「アノコ過保護ね~~」と揶揄するときというのは、
まるで、その子の考え方が間違ってるとか甘いとかいって、その子自身をバカにして批判するようなむきがありますが、
そうではなくて、(ドラマを毎回見てるとよくわかるように)
本当は、その子ではなく、過保護にしてる母親(父親)の側に全責任がありますよねえ~。子供は悪くない。

むしろ、親のいうとおり、親の教える通りに、ずっと従って言うこときいてきた子は素直でエライな、と思ってしまいます。
戦国時代とか、昔のニッポンだったら、もっとも褒められてしかるべき、「子供としてのお手本」だったはず。親のいうことが神のごとく絶対的権威だったわけですから。親のいうこと聞いて批判されるってどゆこと!って感じですよねえ。

でも今は、特に母親の方が、特に娘さんの方に「あれこれとやかく自分の主張を押し付ける」のは、とてもよくない事とされています。
こないだの斉藤由貴さんと波瑠ちゃんのドラマのように「母親がしんどい」的な作品も増えてきましたし。

第3話は、恋をして初めて母に背く高畑充希さんの話で、
一般の皆さんは、多分高畑さん側にたって「そうだそうだ!もっと言うたれ!そんな母親ぶちのめせ!」と熱くなるいい場面です、、が、そこでも私は、なんだかもう、黒木さんが可哀想でかわいそうで。。。。なんつーか、母親もツライんだよぅ・・・的な気持ちでいっぱいになりました。
たしかに、黒木さん演じる母親が全部悪いんですけどね、自業自得なんですけどね、そんなこと本当は彼女自身もわかってるんじゃないかなあとか。わかっててやめられないんだし、やめたら自分はどうして生きて行っていいのかわかんないから怖いんだよねえとか、思ってしまう。
だって、カホコにはいっぱい味方がいるけれど、母親には1人も味方がいなくて厳しい立場なんですよ。自業自得とはいえ、なんかかわいそう~~~。

父親役の時任三郎さんも、なかなかいい味なんです。
完全に、黒木さんの尻に敷かれてて、、っていうか、舐められてて。これまたかわいそうなんです。来週は、この父親がついにパーンと切れてしまう話だそうで、それもすごく楽しみです。


と、いうわけで、
このドラマ、「家政婦のミタ」でおなじみ、遊川さんの脚本なので、本当はあちこちに頭の痛い家族の問題がてんこもり(出戻りの中年娘とか、ぼけてる老親とか夢破れた従妹とか)なのに、表面的には、かるーーいコメディタッチに仕上げてあるのが、ほんと、エライ!です。見やすくて助かります。
多分、遊川さんなので、最終話は、結局どうなったんだかスッキリしない感じで終わってしまうんでしょうけど、いいんです、途中が面白ければ。あと、登場人物全員をなぜかSNOW加工の動物に例えるシーンが頻出でうざいんですけど、でもいいんです、お話が面白いしキャストが豪華(竹内涼真くんはもうこれ以上はないくらい最高ですよね)だから。
















# by temuo | 2017-08-06 14:07 | TVドラマ | Trackback | Comments(0)


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昨年も書きましたが、新聞社をお辞めになって、電気のない生活を実践してらっしゃる稲垣さん。
(正確には、そういう生活を極めてるうち会社も辞めてしまったというわけだけど)
ものすごく話題になって、あちこちテレビにもお出になってたけれど、
出版された書籍は、どっちかっていうと、皆が知りたがっていた内容に沿ったものではなかったように思います。
もちろん、単なる節約のためだけにやっているのではない。ってことは十分理解していたけれど、でもなんか、どこかしっくりきてないといいますか、そんな感じがしていたんです。
私だけかもしれませんが。


でも。この本。
この「寂しい生活」こそは、あの頃私たち、いや私が知りたかった稲垣さんの生活とか、心境とか経過とかを、順を追って細かくつらつらと、そしてとっても面白く、丁寧でわかりやすく(さすが新聞社で長年活躍された方ですね)書かれた本だなあと思って!
「おお~~満を持して」感たっぷりにこの本を買ってきて、読んだのです。

干し野菜のこととか、炊飯のこととか、火鉢のこととか、どこにでも書いてそうで全然書いてない本当の生の情報を知って、ものすごく驚いたり感心したり、いちいち感心して読んでいたのですが、ただ、それは前半だけの話。

最後の章には、もう、、、、、
涙がうっすら滲んでくるくらい、心に迫る話が展開されてて、、、

きっと、こういうことをちゃんと訴えたいがために、わざわざ、あの時期を外して、今の出版にしたんじゃないか、ってくらい、すごく深いことを仰ってて。。。
なんだか、今の自分にとても当てはまる気がして、感動しました。


電気だけじゃなくて、水道もガスもできるだけ使っておられない稲垣さんですが、事の始まりは原発事故なので、やはり電気。つまり家電製品から考えてみる戦後日本人の生き方についての考察、になっているんです。

女性の家事を軽減するために開発され、販売されてきた家電製品。最初は、すごく便利で有難くて家事を助け女性を助けてきたはずの家電。
それが戦後も70年以上たつと、いつのまにやら、必要でもない家電がどんどん開発されています。
わざわざ必要性を生み出してでも、わざわざ興味をそそってでも、それがあれば幸せになれると謳い、それがないと不幸になるのではという魔法をかけてどんどん家電を買わせ、気が付けば、日本中の家のすみずみにまで蔓延っている家電製品。
そこまでは自分でもわかってたんですけど、「問題があれば、何かを買えば解決する」という考え方、それは、稲垣さんのご両親だけではなく、ま・・・・・ったくもって、私自身のことだなあと思いました。心の底から思いました。
もう目からウロコ。このことを伝えたかったんですね。

稲垣さんと同世代の私ですが、
子供の頃から、お金があるとかないとか関係なく、欲しいものはほとんど買ってもらえなかった私は、「いつか大人になったら買いたいものは全部買う!」とどこかで思っていたフシがあり、それが、社会人になってから、爆発したままなのです。あれから、既に何十年もたってるのに、基本的には物欲というか「何かを買えば解決する!」という考え方は変わってないと思います。
もう既に人生の折り返し地点をとっくに過ぎ、稲垣さんのお母様じゃないけれど、何をするにもだるいししんどいし面倒だし、起きてると解決するすべもない問題に向き合わなければならないという苦痛が山ほど待っており、ほんと、それなら一日中寝てた方がマシか。って感じになってきていますが、それでも「このだるさを解決するには」と考えると、いまだに「何かを手放せばよい」とは思いつかず、つい習慣で「何かを獲得しなくては」と思ってしまいます。あと、単純に「消費は楽しい」というバカみたいな感覚も、いまだに色濃く残っています。

なんでしょうね、この感覚は。この考え方は。
世代の問題なのでしょうか。家庭の問題なのでしょうか。
私も、一念発起して、稲垣さんみたいに、えいやっとやってみれば、道は開けるのでしょうか。そんなことが今の私にできるのでしょうか。
できなければ、私も溢れかえったモノに囲まれて、その中で身動きがとれなくって、立ち上がれなくなって、そこで死んでしまうのでしょうか。・・・・・・・等々、最後とその前の章は、本当に心に刺さりました。刺さるっていうか、もう心がえぐられたような気がしました。


そういえば、
「獲得する生き方はもう終わり」みたいなこと、彼女は、何度も仰ってました。
よく覚えているし、その時はその時で心に残ったしわかった気がしていました。でも、この本を読んで、ああ私何もわかってなかったな、と思いました。
こういうことだったのですね。
ああ、どうしよう。。。これは大変。。。。
そんな呑気なこといってる場合? でもなんか、打ちのめされた感が大きくて、何かやろうという気が起こらない。はぁ~~~。まあそうですよね。成人してからの長い長い時間が、全部間違ってたような気がしてるんですから。いや。まあ。物を買うことが楽しくて、その買ってきたものが家の中に鎮座してるのを見てもなお、楽しい!嬉しい!という方は、全然大丈夫です。私のように、物を買うのはまあまだ楽しいけれど、たまに義務感で買ってる時は虚しい、そして、買った時は嬉しいけれど、それが家の中にあるのを見ると「なんで買ったのか心底わからない」と思う事がよくある。あと、何か買わないと家に帰れない!と思ったことがあるというレベルになると、やばいです。原発どうこうとかじゃなく、「買う」「所有する」という欲とか習慣のループを、断ち切った方が幸せになれるってことを知るべき! 私だっ!


# by temuo | 2017-06-27 21:35 | books | Trackback | Comments(2)

「BUTTER」(17) 柚木麻子

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この春、木島佳苗被告に死刑判決が確定して、その直後に出版されてたように思います。
タイミングすごいですね。
興味があったんですけど、そこそこ長い小説だったので敬遠していました。

でも、例の木島本人の獄中ブログ(知り合いに手紙を送りその人がブログにアップする方式)にて、木島本人が、この本を読んで立腹している様子と、作者の柚木さんに罵倒を浴びせているのを見てしまって(すごくこ、こ、怖かったです!)、
それ読んだら、余計気になってしまって、とうとう本を買ってしまいました。

木島側は、何度も自身の名前を出すのはやめろ!と新潮社に怒ったらしいですが、皮肉にも、私のように結果的にそれに煽られて買った人がかえって増えたんじゃないかなと思います。


読んでみると、
なるほど、これは木島の話とは「似て非なるもの」なのです。
被告の名前(カジイマナコ。キジマカナエのアナグラム)とか、その人が「決して美人でもなく痩せてもいない」容姿とか、「そんな人が結婚詐欺を何件も」という事件概要とか、贅沢で高級志向とか、そういうのがだけがそっくりで(高級志向は食べ物方面のみ。衣類は全然)、あとはまったくの創作なんです。
柚木さんらしく、おいしい食べ物・おいしく食べることを通して、記者である一人の女性が仕事とか人間面とかで成長する物語。に仕上がっているんだな、と思いました。

私自身が、全く高級グルメに詳しくなく興味もないので、いまひとつ、楽しんだ!とまでいきませんでしたが、でも、お粗末な食生活を送っている女性記者が、カジマナに導かれて、徐々に、贅沢極まらない濃厚な味を体験していくストーリーは、惹きつけられました。
食べ物の話ですが、官能的な、ちょっとエロス、ですね。官能小説。

「羊たちの沈黙」でしたっけ。
獄中のレクター博士アンソニー・ホプキンスに、FBI捜査官ジョディ。フォスターが、面会に足繁く通って博士の指示に従っているうち、心まるごと博士に持っていかれてまるで傀儡になってしまう映画があったじゃないですか、あれと同じ形式なのも、面白かったです。しかも、それがグルメの話ばっかりなんて。「あれ食べにいって」「あれを作って食べてごらんなさい」とどんどん指示を出したりレシピを教えたりするんです。そのとぉーーりに食べていくうちにどんどん太ってしまって。。というのも面白い。

ですが、基本的になんだろう私、この主人公の女性記者に、全然共感が持てませんでした。
こういうの、主人公に肩入れしてナンボ、の小説なのに。いまひとつ彼女のことが好きになれなかったので、ひどい目にあっても仕事で成功しても基本的に「あ、そう」と思う程度。それがまあ残念。
一方、彼女の親友の女性には、とっても好感が持てました! 
その性格も言動も、多分容姿とかファションとかもきっと好き。すごく頭が切れて行動力もあるのに、人間的にとても駄目な部分もあって。。っていうのがまたいいし、親しみを感じる。ぜひ、この親友を主人公にした、別の小説を書いていただきたいくらいです!この親友のファン絶対多いと思う!


と、いうわけで、結婚詐欺の上殺害したとの「連続殺人事件」という大きな犯罪を暴く小説だと思って読むと、全然面白くないし、ていうか、それ全然解決してない。まったく解決する気もないし、そんな小説です。
なので、木島の名前を出せばバンバン売れる!と思った新潮社側の意図で、わりと中途半端に実際の要素を真似ただけなのでは。そのせいで、どうもこう中途半端な寄せ方になってしまったんだろうし、そんなことなら、もう、あの事件に絡めるのやめればよかったですね!

私自身は、「太ってるひとは仕事ができない」っていう話を信じてないし、別に太ってる人嫌いじゃないし、太ってることで病気になりそうとかじゃなければいいんじゃないかな!と思うので、「バターごはん」食べてみたいと思います! 絶対おいしいと思う。エロスを感じかどうかは疑問ですけど。

# by temuo | 2017-06-21 10:15 | books | Trackback | Comments(9)

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豆乳から、自宅で豆乳ヨーグルトを作ることができる、ってことは知っていました。
一年くらい前にトライしてみて、全然できずに失敗していたのでした。
やっぱり種菌がないと難しいんだな~と思って諦めたのです。


今回、あの!太田胃散から「お王様のヨーグルト種菌」なる便利な種菌が市販されていたのを見つけ、
高いんだけれど(2袋1000円くらい?)、当然買って見ました。


だけど、先月の猛暑日にやってしまった為、
室温が35℃くらいになってしまい、
発酵するどころか、なんとあっという間に腐ってしまい。。。。。

2袋目は、最後なので慎重に。。。
ちゃんと天気予報で予想室温がチェックしてから、25度くらいの日にやってみました。
(っていっても、豆乳500mlのパックに入れておくだけなんだけど)


丸一日くらいで、ちょうどいい具合にできました!
元の豆乳(メーカーや種類)によって、できあがりのヨーグルトも味がまちまちだそうですが、
なかなか、自分好みの感じにできておいしかったです!


この、できあがった豆乳ヨーグルトの一部をとっておいて、
今度はそれをもとにして、次の発酵に使うそうなので、
次はそれにチャレンジしてみようと思っています。







# by temuo | 2017-06-19 14:45 | food | Trackback | Comments(0)

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4月から始まったカンテレ系列の密着ドキュメンタリー番組。
この手の番組は、始まっては消え始まっては消え、の繰り返しのような気がしていて、すごく期待して見ていても気が付いたら終わってた、っていう事が多いので、番組制作としては難しいんでしょうけど、ちょっと勝負に出た感じがしています。

ある期間、密着して取材するのを基本に、スタジオに本人を呼ぶ番組もあれば、VTRだけを流す番組、MCが1人か2人座っててただ紹介して流す番組などいろいろあるようですが、この「セブンルール」では、4人の芸能人(作家)さんがスタジオにて一緒にVTRを見て、合間合間にトークするんです。その方が必ずしている7つの習慣をあぶり出していくというのが取材コンセプトなので、それについて自由に話すという感じかな。
その4人とは、YOU・若林正恭、青木崇高、本谷有希子各氏。YOUさんがいるので、どんなVがどう流れてもある程度のトークレベルは保証されてるようなものですが、
当初は「この時間いらないわー」と思ってたんです、ひとの感想は別に聞きたくないと思っていたので。でも、意外に本谷さんとか青木さんが、はぁなるほど!的なコメントを出したり、若林さんが「それをいったら」的な全然違う角度から口を挟んできたりして、かといって白熱してるわけでもなくまったりリラックスしてみれて、最近はこの時間も好きです。

毎週必ず見てるわけではなくて、半分くらい・・かな。そのおかげで、これまで全然気づかなかったんですけど、ようやく最近になって、
「そうか!この番組、きれいでおしゃれでかっこいい女性しか出てこないんだ!」
ってことに、気が付きました。遅くてすみません。

ちなみに、これまでのゲストはといえば、
有名人だと、菅原小春(コレオグラファー)、アリス沙良オットー(ピアニスト)、
その他、北川智子(歴史学者)、田島知佳(トラベラー)、篠崎恵美(フラワークリエイター)、岸本千佳(不動産プランナー)、山名裕子(臨床心理士)、後藤あゆみ(ボクサー?)、瀧見サキ(靴デザイナー)、次週下田美咲(エッセイスト)。

有名人一般人まぜこぜですが、どの方もどの方もお綺麗なんです。
「男は出れないのかっ!」
「しかも、美人しか出れないのかっ!」
「かっこいい仕事してないといかんのかっ!」
というお怒りがどこかで出ててもおかしくないくらいに。(別に出ないでしょうけど)

ええ、ええ。多分そうです。
「プロフェッショナル仕事の流儀」などベンチャービジネス系の番組には引手あまただったオジサマやオジイサマには、いくら成功者であっても、いくら業界のトップランナーであっても、たぶん、一生お声がかからないと思います。

なぜかというと、
この番組は、花王シャンプーの一社提供番組だからです。(週によってソフィーナの化粧水になったりする)
いまどき、一社提供なんてまだあったの?と思いましたが、よく考えたら私が見てる番組だけでも、「サワコの朝」(Panasonic J concept)とか「BeauTV ボーチェ」(Panasonic Beauty)がパナソニックさんの一社提供でした。あとテレ東のドラマとか。
つまり、「サワコの朝」は、PanasonicのJコンセプトがターゲットにしている、若々しいおしゃれなシルバー層が好む芸能人しかゲストに出ないし、「BeauTV ボーチェ」は、Panasonic Beautyが出してるドライヤーや美顔器を使いそうな美容好き女子向け情報しか流れないのです。(私もなぜ見ているのかわからないくらい情報が若いのでそろそろ見るのやめます)

「セブンルール」の場合、これだけ「綺麗でおしゃれで仕事もかっこいい女性!」しか毎週出てこないということは、逆に、花王さんのターゲットがそこにあるってことですよね。オジサマどころか、普通の専業主婦じゃとても出れない感じです。花王さんて、もっと年齢層若い女性を狙ってるのかと思いきや、結構30代おしゃれ女性なんですね。
今年のフィギュアスケートの大会、たしかKOSE(ひょっとして資生堂かも)の一社提供の生中継で、へ~~と思ったんです。あれは世界大会だったかしら。
おかげで、むやみやたらに長い特別CFを見ることができてすごく美しくて面白かったんですけど、あれも、「フィギュア好きの層は、女性である」(こちらは花王よりちょと年上ぽかった)ということを強烈に示している気がしました。たしかにたしかに。フィギュアが大ブームになった中心にいるのは、中高年の女性といわれていますから、パナビュやソフィーナではなく、「笑いジワこそ美しい」と延々CFでいっいたKOSEさんがスポンサーに入って正解なのです。
あれ、結構あるじゃん一社提供。化粧品とか美容関係ばっかだけど。


でも、「サワコの朝」によぶゲストは、結構いくらでもいそう(芸能人ですし番宣とかもあるでしょうし)な気がしますが、「セブンルール」が望むような綺麗でないといけないかっこいい女性って、そんなに続くかなあと心配になってきました。
当然、日本人でないといけないんだろうし、視聴者の女性と地続きの「私も頑張ればこれくらいになれるのでは」と思えるくらいの人でないといけない(生まれつきひっくりかえるほどの大金持ちとかは駄目だろう)となると、そんなにいない気が。。。気を引く珍しくてかっこいい職業もあるにはあるだろうけど、そんなに儲かるものばかりではないだろうし。。。そもそも、30代までにそこそこ成功を収められるって、大変なことだと思うんですよね。

と愚痴になってしまいました。
綺麗な女のひとを見るのは、個人的にとても好きなので、「セブンルール」できるだけ毎週見てみようと思っています。










# by temuo | 2017-06-16 08:02 | テレビ | Trackback | Comments(0)